旅行記:「ラオス・ルアンパバーン 🇱🇦」過激なアジアの刺激に疲れたらここへ。観光化した托鉢ビジネスを見た
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旅行記:「ラオス・ルアンパバーン 🇱🇦」過激なアジアの刺激に疲れたらここへ。観光化した托鉢ビジネスを見た

公開 ヴィエンチャン🇱🇦→ 🇱🇦

目次

ルアンパバーン王朝 400年の記憶

ルアンパバーンという名前を聞いたことがあるだろうか。歴史好きや旅好きにはおなじみのラオスの地名だが、かつては王朝の都として、現在と同じ場所で長く栄え、現在のラオスを形作る基盤となった。江戸時代よりもはるかに長い約400年もの間、この地で仏教を中心に文化が育まれてきたことを思うと、驚かされる。ユネスコのルアンパバーンの世界遺産認定理由のページ

ワット・マイ
Wat Siphoutthabat Thippharam

世界遺産の街

このルアンパバーンは、街全体が世界遺産に登録されている。登録は1995年。理由は「西洋のコロニアル様式とラオス伝統建築の融合」、数多くの寺院群、そしてフランス植民地時代の要素とラオスの文化が調和している点にあるという。実際に歩いてみると、西洋と融合した建築を随所で目にできる。何より、多くの寺院が今なお日常生活の中に息づいている。

托鉢の日常

ラオスでよく目にするのが「托鉢(たくはつ)」の文化だ。日本では近年あまり見かけなくなり、知らない人も増えている。托鉢とは、僧侶が修行の一環として鉢(はち)を持ち、人々から施しとしてお金や食べ物を受け取ること。ラオスではこの文化がいまも深く残っている。とくにルアンパバーンは世界遺産に登録されたこともあり、托鉢を見学しに多くの観光客が訪れる。もともとフランス領だったことも影響しているのか、フランスからの観光客が多い印象を受けた。

托鉢セット 20USD

托鉢は朝の5:30頃から7:00頃まで毎日行われる。早朝だ。ここで、観光地化したルアンパバーンの現実も目にする。観光客も托鉢に参加できるのだが、そのための米や菓子のセット(托鉢セット)が観光客向けに販売されている。価格は20USD(約3,000円)となかなかの値段だ。観光として捉えればそういうものかもしれない。托鉢セットを購入すると、托鉢の列(レーン)に座って体験できる仕組みらしい。GetYourGuideなどではこのツアーは販売されていないので、参加するかどうかは各自の倫理観次第で、現地で判断することになる。

どこで托鉢が見られるか

托鉢は何ヶ所かで行われるようであるが間違いないのはルアンパバーンのメイン通りであるサッカリン通り(Ban Wat Sene)。メイン通りに位置するワット・セーンスッカラム(ວັດແສນສຸຂາຣາມ)から、ルアンパバーン国立博物館方面へと続いていく。列を眺めていると、6歳くらいの子どもから年配の方まで、実に多くの人が僧として修行しているのだと実感し、ラオスの奥深さをあらためて感じた。

Google MapのPINの場所あたりで撮影した

静けさに身を置く:ルアンパバーンで整える時間

ゆったりと時間が流れているのも、ルアンパバーンの魅力だ。数多くの寺を巡り、仏に手を合わせ、プーシーの丘に登って街並みを見渡す。メコン川を眺めながら「無」になる。物価もそれほど高くなく、騒がしいトゥクトゥクやしつこい客引きもほとんどいない。バンコクやホーチミンのようなアジア特有のエネルギーに少し疲れたら、このルアンパバーンを訪れることをおすすめしたい。

プーシーの丘から眺めるルアンパバーンの風景

メコン川を眺める

ワット・マイ

1887年の「ホー(Black Flag)によるルアンパバーン襲撃」で多くの寺院が損壊した中、このワット・マイは難を逃れた。その後、街の守護仏である「プラバン像(Pha/Phra Bang)」の一時的な避難場所になったこともあった。現在、プラバン像は王宮敷地内の「ホー・プラバン」に常設されていますが、ラオス正月(ピーマイ)には3日間だけワット・マイへ移され清めの水をかける風習が残っている。

近隣のマーケット(ポーシーマケット、サイソムサイ・マーケット)

宿泊のホテル(サンティホテル Villa Santi Hotel ໂຮງແຮມ ສັນຕິວິລາ)

ルアンパバーン旧市街の中心、サッカリン通り(Ban Wat Sene)に建つ19世紀のフレンチ・コロニアル邸宅を改装したブティックホテル。かつてはラオス国王シーサワンウォンの王妃(王女)の私邸で、1992年にホテルへ転用されただけあって素晴らしいホテル。全20室。私が泊まったのは一階。世界遺産の決め手となっているラオ伝統意匠×コロニアル様式のしつらえがルアンパバーンらしさを感じる。

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