旅行記:「トルコ・イスタンブール 🇹🇷」アヤソフィアとブルーモスク。ボスポラス海峡で超満足
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旅行記:「トルコ・イスタンブール 🇹🇷」アヤソフィアとブルーモスク。ボスポラス海峡で超満足

公開 日本 🇯🇵 → 🇹🇷

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イスタンブールと言ったら、日本人の多くは「飛んでイスタンブール」という曲名を思い出すと思う。昭和後半生まれの世代には特に馴染みが深い。曲は庄野真代の1978年のヒットで、いまや50年近く前になるが、インパクトが強く、いまだに都市名と結び付けて語られるほど影響力があったと言える。歌詞を見ると「飛んでイスタンブール」「おいでイスタンブール」「好きよイスタンブール」といった3種類のイスタンブールフレーズが繰り返し登場。この曲がイスタンブールの認知度を高めたのは間違いない。「とんでイスタンブール」だけじゃなかった。

「二つの大陸」を感じるイスタンブール

日本からイスタンブールへの直行便は複数運航されており、アクセスは良好。イスタンブールは「ヨーロッパとアジア、二つの大陸を結ぶ交差点」であるというイメージが強く、実際に訪れると、その境界を目で見て肌で感じられるのが大きな魅力である。多くのツアーがボスポラス海峡のクルーズを組み込み、二つの大陸を臨む体験を提供している。現地の人々も「自分はアジア側の出身だ」「ヨーロッパ側に住んでいる」と話をすることが多く、これも面白い発見だった。是非とも意識して体験して欲しい。

日本からヨーロッパへ向かう際、ドバイやアブダビ経由も便利だが、イスタンブール経由は“アジアとヨーロッパを結ぶ場所”そのものをトランジットで体感できる点が魅力ではないだろうか。

アジアサイドとヨーロッパサイドを分ける海峡。ボスポラス海峡。クルージング体験がベスト。
アジアサイド。アジアサイドで象徴的に見えるのはチャムルジャ・タワー(写真左隅)

近隣諸国との関係と日本との友好

トルコはヨーロッパとアジアの交差点であるがゆえに、周辺諸国との交易や外交が常に都市のダイナミズムを生んできた。近隣諸国との関係は時に複雑で(ウクライナ戦争では仲介や調整役として振る舞う場面もあり、アゼルバイジャンとの関係も注目される)、一方で日本との関係は、1890年のエルトゥールル号遭難救助や1985年のテヘラン邦人救出支援など、友好のエピソードに事欠かない。実際に現地で多くの人と話した限りでも、トルコは親日的だと強く感じた。

ボスポラス海峡クルージングの際に一人だった私をずっと相手してくれたスタッフ。心が本当にあたたかい。
コワモテのトルコの人も日本人だとわかると父も優しく接してくれて驚いた。

アヤソフィア

イスタンブールは見どころが多すぎて何から語るか迷うが、まず歴史についてすこし説明しながら見所の説明をしたい。イスタンブールは、先ほども書いたように”ヨーロッパとアジアを結ぶ交差点”として、古代のビザンティオン、東ローマ帝国の都コンスタンティノープル、そしてオスマン帝国の都へと姿を変えてきた。象徴がアヤソフィアで、約1500年前の6世紀にキリスト教の大聖堂として建てられ、その後オスマン帝国による征服を経てモスクへ転用された。イスラム教成立以前から存在していた建築である点も特筆に値する。その後は博物館となり、近年は再びイスラム教の礼拝の場として用いられている。宗教と権力の変遷を受け止め続けた場所であることがよくわかる。入場料は少し高いがアヤソフィアは訪れる価値がある。

1500年もの間この場所にこの建物がたっているということ自体見る価値がある。
アヤソフィアの入場はとにかく混み合うので事前にチケットを購入するのが良い。
アヤソフィアの内部(上段のみ入場可能)とても広い空間だった。下段は信者の礼拝用。
天井のモザイク画も美しい。建物内には鳥も入り込んでいた(大丈夫か)
写真中央の垂れ幕のようなものはマリア像などを隠している布。現在はイスラム教のモスクとして利用しているため。
内部で目につくのは大きなカリグラフィー。これは8つある。キリスト教からの改修の際に取り付けられたのではないかとの説明。
左:キリスト、皇帝コンスタンティノス9世、皇后ゾエ/右:聖母子、皇帝ヨハネス2世コムネノス、皇后エイレーネー
アヤソフィアで最も有名なモザイク画。「デイシス」中央:キリスト、左:聖母マリア、右:洗礼者ヨハネ

ブルーモスク

次に観光客は必ず訪れるブルーモスク(スルタンアフメト・モスク)。この海側に広がるブルーモスクは17世紀の建築で、青いイズニックタイルと6本のミナレット(モスクに付随する塔、通常は4本まででこのモスクだけ6本)が、オスマンの美意識を雄弁に物語る。旧市街では教会、モスク、シナゴーグ(ユダヤ教の礼拝所)が近接し、宗教と歴史の層の厚みに触れられる。おすすめは夜のブルーモスク。本当にブルーの輝きを見せていた。

6本のミナレットがブルーモスクの象徴
夕方に訪れる方がブルーモスクのブルーを感じだれる

鉄道博物館

鉄道好きにはたまらないイスタンブール鉄道博物館。是非とも訪れて欲しい。オリエント急行はパリーイスタンブールを繋いぎ、イスタンブールが最終終着駅だった。そのためにさまざまなものが残っておりこの博物館で展示されている。

空港からの市内へのアクセス

イスタンブール空港から旧市内へのアクセスはもう空港シャトル一択で良いと思う。イスタンブール空港の地下(-2)からHavaistバスAksaray行きのバス(Peron 12)に乗れば旧市街地に到着する。料金は300リラ程度。この時に購入するべきはイスタンブールカード。到着したイスタンブール空港のバスターミナルのインフォメーションで購入することができるのであるが、自動販売機を使うと意外と面倒臭い。Aksaray stationでのHavaistバスはかなりの便数が出ているので場所さえ間違えなければ問題なく現場に行けばバスに乗ることができる。

空港バス乗り場(Havaist Peron 12 地下)

旧市街地バス乗り場(Aksaray Station)

イスタンブールカード

イスタンブールにきたら100%購入するであろうこのイスタンブールカード。初めてのイスタンブールの人のみならず、なかなか自動販売機が言うことを聞いてくれずに困った経験があると思う。いくつか問題があってクレジットカードがなかなか認証されない、Amexが使えない(これはどこもだいたい同じ)、自販機がわかりにくいなどの理由から多くの観光客がこの自動販売機の前で立ち往生している。使い方のYouTubeもあるがなかなか予習が役に立たない。空港の往復バス(片道300リラ程度なので)も利用するのであれば1000リラ(3500円ほど)くらい入れておくと良いと思う。

利用した現地ツアー

ボスポラス海峡のクルーズ(GetYourGuide)

このツアーは本当に参加して良かった。アジアサイド、ヨーロッパサイドの陸地をボスポラス海峡からクルーズ船から眺めることができただけではなく、夕食、そしてショーもついていた。飲み物は別途有料だったがとても良い体験ができた。集合場所が少しわかりにくいのでGoogle mapでPINを立てておく。ツアーの利用はここから可能。高くないのでおすすめ。

アヤソフィア入場券(GetYourGuide)

アヤソフィアの入場は現地でも購入が可能だがGetYourGuideでも購入が可能。並ばずに購入ができるのでおすすめです。とはいえアヤソフィアの入場料はどっちみち高いが並ばずに入れた方が良いです。ここから購入ができます

外さないレストラン

トルコと言ったらケバブだが、このケバブは有名店でも臭みが残っているものが多く当たり外れがある。獣の香りのするものが苦手な方が多いと思う。実際に列に並んで入るケバブレストランもどうしても食べられないものが多かった。そこで、何度入っても臭みの一切ない外さない素晴らしいレストラン一軒発見したので紹介しておく。

Erhan Restaurant(旧市街地エリア・ブルーモスク近く)

Google Mapの評価が高かったので何気なく入ったがとても美味しく滞在中何度もお世話になったレストラン。お店の方もとても親切でイスタンブールの観光のお話や金沢のお話もしてきた。是非イスタンブールを訪れることがあったらこのレストランを訪れてみて欲しい。2階のテラス席は開放感があっておすすめです。

宿泊ホテル

イスタンブールは非常に広いので何度目の訪問かで滞在先が変わると思う。初めての滞在であれば旧市街地で便利な場所が一番良い。旧市街地、グランドバザール、アヤソフィア、ブルーモスク、空港までの高速バス(Aksaray station)が近いなどとにかく便利な場所が一番よい。

Aprilis Istanbul

旧市街地のトラム駅の「Çemberlıtaş」(チェンベルリタシュ)近くのAprilis Istanbulはすごくアクセスが良く宿泊して良かったと思っている。多くの観光地まで徒歩圏内。少し離れたところにもトラムでアクセスが容易。ホテルのスタッフも非常にフレンドリーで市内観光をサポートしてくれた。ちなみにホテルの隣にスーパーマケットがある。屋上にバーもあるが想像以上に高い価格設定で利用を断念。朝食もとても清潔で美味しくいただけました。ちなみにトルコ国内ではbooking comは利用できない。国外で予約していれば予約ができる。

トラム駅まで徒歩3分
ホテルの隣はスーパーマーケット
ホテルからの風景。トラム駅(Çemberlıtaş)がギリギリ見えそう
朝食会場は地下となっている
意外と人も少なく毎朝独り占めだった

一番ためになるYouTube

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